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星風Pの雑記帳

ごく稀に投稿。Twitter: @tagoshu

ミリタリー映画として破綻しているスター・ウォーズ Ep7

あえて言おう、スター・ウォーズはミリタリー映画であると。そして Ep7「フォースの覚醒」はミリタリー映画として破綻している。こんなものはスター・ウォーズではないのだ。

スター・ウォーズは、多面的な要素を含む作品であり、同じファンであっても、思い入れは人それぞれだ。ゆえに、思い入れが異なれば、評価も変ってくることだろう。Ep7 が楽しかったという人も居るだろう。その場合は、そう思った自分の気持ちを大切にして欲しい。感想は人それぞれで良いのだ。

そして、異なる感想を持った人の心情を理解するには、その人がどのような思い入れに基づいて評価しているか、という部分が重要となるだろう。

よって本記事では、Ep7 を論じるにあたっての重要な前置きとして、「筆者の思い入れ」という部分にとても多くの文面を割いている。そしてこの前置きの部分に、Ep7 という駄作を論じる上で鍵となる情報を多く含ませてある。

かなりの長文になってしまったので注意して頂きたい。また、あまり裏取りせずに記憶に頼って書いているので、記憶違いや勘違いもあるだろう。予めご容赦願いたい。

 

本記事には次の作品についてのネタバレを含む:

 

前置き

筆者について

筆者は戦闘機が大好きである。戦艦が大好きである。戦車も大好きである。一方で、剣と魔法のファンタジーとか、人型キャラ (大型ロボット含む) 同士の銃撃戦、格闘戦にはさほど興味が無い。よって本記事では、スター・ウォーズのファンタジー面は論じない。

また、筆者はリアル至上主義者ではない。リアルを追求してしまうと、そもそも宇宙空間でのドッグファイトなど成立し得ないだろう (※ただし、数ある SF 小説の中には、現実の物理法則の制限下での宇宙戦闘を本格的に考証した上で執筆されたものもあるようだ。筆者は未読ではあるが)。しかしリアルを追求しないとしても、大きすぎる嘘は萎えるので、その辺りのバランスは重要だと考えている。

筆者は1977年生まれのおっさんである。そしてスター・ウォーズ Ep4 の海外での公開が同年である。恐らくスター・ウォーズは、幼少の頃から何度も観た映画であろう。よって初見がいつだったかは記憶にない。

だが、いつスター・ウォーズのファンになったか。それははっきりしている。それは高校生の頃に DOS/V 機 (当時はこう呼んでいた) で輸入版の PC ゲーム "X-WING" シリーズをプレイしたことがきっかけだ。 

 

"X-WING" シリーズについて

 本ゲームは、反乱同盟軍のパイロットとなり、X-WING や Y-WING、A-WING を操縦して帝国軍と戦う、という内容のゲームであり、ジャンルとしては「スペース・コンバット・シミュレーター」である。

 シミュレーターといっても、宇宙空間での物理法則を再現しているわけでは無い。あくまでスター・ウォーズのシミュレーターである。

 

本ゲームの特徴は「戦場」の雰囲気を巧みに作り出していたことだろう。同じ戦場の中で、敵・味方の様々なユニットが登場し、それぞれに目的を持って作戦行動している。プレイヤーが操る機体は、そんな戦場の中のいちユニットに過ぎないのだ。

 

例えば、Tour of Duty (ToD; キャンペーンモード) 1-1 の内容はこうだ。(※以下、記憶に頼って書いているので若干の記憶違いがあるかもしれない。)

反乱同盟軍は、帝国軍の輸送船団を発見した。船団の構成は、大型輸送船 3 隻、そして護衛のコレリアン・コルヴェットが 1 隻。敵戦闘機の存在は確認されていない (※対戦闘機戦闘は初心者には難しいための配慮)。作戦目的は、輸送船を全て撃沈すると共に、護衛のコルヴェット艦を拿捕して船員から情報を聞き出すことだ。 

作戦に参加するユニットは、X-Wing が 1 機、Y-Wing が 2 機。プレイヤーの任務は、X-Wing に搭乗し、大型輸送船 3 隻全てを撃沈することにある。一方の Y-Wing は、コルヴェット艦の拿捕がその任務である。 

拿捕任務に Y-Wing が充てられている点には重要な意味がある。というのも、Y-Wing には X-Wing には搭載されていない特殊兵器「イオン砲」が搭載されているためだ。この兵器は、目標の電子システムにダメージを与え、航行不能に陥らせることを目的とした兵器だ。 

スター・ウォーズ Ep5 の序盤、惑星ホスから脱出する反乱同盟軍の輸送船を支援するために地上から大型砲が撃ち出され、その直撃を受けたスター・デストロイヤーが沈黙する (ただし爆発はしない) 場面があることを覚えていると思う。あれがイオン砲だ。あの小型版が、Y-Wing にも搭載されているというわけだ。 

そして本ミッションでは、プレイヤーは、自分の任務である輸送船の撃沈にさえ注力すれば良い。余裕があれば Y-Wing 隊を支援しても構わないが、しかし Y-Wing 隊の支援に時間を割いてしまうと輸送船がワープインして逃げてしまい、作戦は失敗に終わる。プレイヤーが全く支援しなくても Y-Wing 隊はその任務を成功させるので、初心者なら本来の任務である輸送船の撃沈のみを考えるべきだ。

 

このように、複数のユニットが異なる任務を帯びてそれぞれ作戦行動している、というのは当時の筆者にとってとても新鮮であり、そこには確かに戦場があったのだ。

 

そして拿捕したコルヴェット艦から、憂慮すべき情報が明らかとなった。どうやら帝国軍の部隊が、こちらの部隊の所在を突き止め、攻撃を計画しているというのだ。

 

続く ToD 1-2、プレイヤーに偵察命令が下る。帝国軍部隊の集結地へと単独でワープし、その規模を確認せよ、というのがその任務だ。今回の任務では、A-Wing が乗機となる。X-Wing が多目的機、Y-Wing が攻撃機であるのに対し、A-Wing は純粋な戦闘機だ。X-Wing や Y-Wing に比べて火力は劣るが、速力と機動性に優れる。特に、速力は帝国軍の TIE Fighter を上回る高速を発揮する。こういった偵察任務にはまさに最適の機体というわけだ。

 

そしてワープアウトした先には、ただ静かな宇宙空間があるのみだった。情報が確かであれば、これから帝国軍の部隊がここに集まってくるはずだ。 

 

情報は確かであった。1 隻、また 1 隻と帝国軍の艦艇がワープアウトしてくる。こちらの存在に気付いた帝国軍艦艇からは TIE Fighter が出撃してくるが、しかしこちらは速力で勝る A-Wing だ。逃げに徹していれば追いつかれることはない。(※欲をを出して交戦しようとした初心者は撃墜されて任務失敗に終わる。) 

そして敵機の追撃から逃れつつ偵察を続けた結果、プレイヤーは衝撃の光景を目にする。最後に現れたのは、あのインペリアル級スター・デストロイヤーだったのだ。全長 1.5km クラスの巨艦である。直ちにこの情報を、味方に伝達せねばならない。速やかにワープインしてその場から離れ、本ミッションは完了となる。

 

この情報を持ち帰った後、司令部は当然の判断を下した。すなわち、この宙域から速やかに離脱する、ということだ。その離脱の支援が、ToD 1-3 となる。

 

陣形を整え、ワープの準備を急ぐ同盟軍部隊。だがしかし現実は残酷だった。準備が整う前に、あのインペリアル級スター・デストロイヤーが至近距離にワープアウトしてきたのだ。その艦砲の射程圏内に捕捉された 2~3 隻の味方艦艇が、あっというまに沈む。 

しかし悲しんでいる時間は無い。損害は出たが、味方の大半はまだ健在だ。残る味方を仕留めるべく、スター・デストロイヤーからは TIE Bomber 隊が出撃してきた。プレイヤーが操る X-Wing は、この TIE Bomber を迎撃し、味方へのこれ以上の損害を阻止せねばならない。(※ TIE Bomber は耐久力は高いが大柄で運動性が低く、初心者でも撃墜しやすい敵。ただし相手は複数なので、その全てを阻止することはなかなか難しい。)

 

このようなゲームである "X-Wing" の ToD は 3 部構成であり、最終的には初代デススターを撃破するまでの戦いが描かれるのだが、しかし ToD の第 1 部で描かれるのは、 たった 1 隻のインペリアル級スター・デストロイヤーとの死闘なのだ。相手はたったの 1 隻とはいえ、戦力に余裕のない反乱同盟軍にとっては、正攻法での戦いは絶対に避けるべき相手なのである。

 

その第 1 部の終盤、同盟軍は帝国軍シャトルの拿捕に成功する。だが帝国軍はそのシャトルが拿捕されたことを知らなかった。そしてインペリアル級スター・デストロイヤーが格納庫へと迎え入れたそのシャトルに満載されていたのは、大量の爆薬であった。(※ Ep6 のオマージュですな。)

 

こうやって、ようやくこの宿敵を撃沈することに成功したのである。

 

このように、戦力が限られる反乱同盟軍が、諦めること無く情報収集に努めて可能性を探り、作戦を練り、少しでも帝国軍に打撃を与えようと懸命に努力する姿が、このゲームには描かれていたのである。それも、極めて臨場感の高い疑似体験としてそれを体験できたのだ。ゆえに本作は「シミュレーター」であって「シューティング」ではないのだ。

 

"X-Wing" の話題はここまでとするが、本シリーズには帝国軍パイロットとして戦う "TIE Fighter" というゲームもあった。こちらの "TIE Fighter" では、反乱軍との戦いだけでなく、帝国軍内部での内乱も描かれており、反乱軍との戦いよりもむしろ内乱での損害が大きいという帝国軍の内情はとても興味深いものであった。

 

なお、X-Wing がシールドやハイパードライブを装備する高機能機であるのに対し、TIE Fighter は、シールドやハイパードライブを搭載しないことで、安価・小型・高機動を実現した 1 人乗りの戦闘機である。ゲーム "TIE Fighter" においてもこの特性は再現されており、X-Wing がシールドによってそれなりの被弾に耐える一方で、TIE Fighter の場合はシールドが無いゆえにたった 2 ~ 3 の被弾で撃墜されてしまうという、緊張感の高い戦いが楽しめた。

 

これらのゲームは、レトロゲーム販売サイト GoG.com にて販売中だ。古いゲームなので解像度が低く、繊細な操作が要求される故に操縦桿タイプのジョイスティックがほぼ必須なので注意して欲しい。

 

www.gog.com

 

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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

さあ、その上で映画第 1 作「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」を観てみよう。そこに描かれているのは、戦力が限られる反乱同盟軍が、諦めること無く情報収集に努めて可能性を探り、作戦を練り、少しでも帝国軍に打撃を与えようと懸命に努力する姿、なのだ。

 

わかる、わかるぞ、俺だって反乱同盟軍のパイロットなのだ。冒頭でインペリアル級スター・デストロイヤーに捕捉された同盟軍のコレリアン・コルヴェットの絶望。それでも僅かな可能性に賭け、重要な情報をドロイドへと託したレイア姫

 

そしてついにその情報を手にした同盟軍。あまりにも大きすぎる敵を前にしても決して諦めず、懸命の分析で弱点を見つけ出し、僅かな可能性ながらそれを撃破する可能性を紡ぎ出したその努力。成功率が低い作戦へと出撃するパイロット達の心情。わかる、わかるぞ!

 

一方で、この Ep4 では、帝国軍側の油断もよく描かれている。帝国軍は、こんな巨大な要塞を小型機のみで撃破できるだろう、と考えるはずがないと信じていた。それゆえにあんな決定的な弱点が見逃された。さらに、デススターの防御態勢は対大型艦に特化しており、小型機に対する備えが薄い。 

ゆえに同盟軍の編隊はデススターのシールドを通過できたし、デススター上の砲台は、対小型機戦ではあまり効果を発揮しなかった。また、その規模の割には、搭載している戦闘機隊の機数も充分とは言えなかった。

 

このように、反乱同盟軍側の情報収集、分析、作戦立案、そして帝国軍側の油断が描かれた上で、激戦が展開されるのが「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」なのだ。このテイストはまさに「ミリタリー映画」といって差し支えないだろう。

 

なお、ゲーム "X-Wing" においては、X-Wing はシールドによってある程度の被弾に耐えることができる、と書いたが、Ep4 の劇中ではそのような描写は無い。ただし、「砲台からの攻撃を警戒してシールドを前寄りに集中」というセリフがある。よって敵戦闘機による後方からの攻撃対してはシールドは無力だったのだ。 

 

スター・ウォーズはミリタリー映画である

スター・ウォーズは現実の物理法則を無視して宇宙戦を描いたエンターテインメント映画ではある。しかし、いかにリアリティを重視しないエンターテインメント作品であっても、それなりの説得力がなければ観客には受け容れてもらえない。

 

そのためにルーカスが採ったアプローチは、ファンタジー要素は各種の神話を、ミリタリー要素は各種のミリタリー映画を下敷きにする、というものだった。

 

特に、最も参考にしたのが「633爆撃隊」という映画だったと言われている。この作品は、フィヨルドの奥地にあるドイツ軍の秘密工場をイギリスの高速爆撃機「モスキート」の中隊が爆撃し、撃破するまでを描いたものだ。 

この映画では、イギリス軍側の情報収集、分析、作戦立案、訓練、そして作戦実行までが描かれる。狭い谷状のフィヨルド沿いに低空飛行で進入し、弱点へのピンポイント爆撃に挑むクライマックスシーンは、まさにスター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」そのものだ。 

この「633爆撃隊」は架空作品ではあるが、しかし実在の有名なイギリス軍「617 中隊」の活躍を参考にした作品であり、クライマックスシーンは、この 617 中隊がフィヨルドの奥地に隠れていたドイツ軍の戦艦「ティルピッツ」を爆撃したという史実を参考にしているという。 

よってスター・ウォーズは登場メカが宇宙機へと差し替えられ、話のスケールが大幅にアップしているものの、正しくミリタリー映画なのである。 

 

エピソード5/帝国の逆襲、エピソード6/ジェダイの帰還

続く Ep5、Ep6 においても、このテイストは守られている。

 Ep5 冒頭においては、元々帝国軍は艦隊による軌道上からの艦砲射撃で同盟軍基地を殲滅することを意図していたものの、艦隊のワープアウト位置が近すぎたために艦隊の存在がバレてシールドを張られてしまい (※恐らくは、基地の反対側にワープアウトした上で攻撃機を出撃させ、シールドジェネレーターを破壊、然る後に軌道上から艦砲射撃、という手順が正しかったのだろう…と想像して書いた後で調べてみたら、この想像は正しくなかった。気になる人は各自で調べてみよう)、それが不可能となった。そしてダースベイダーが怒り狂う、という場面がある。その結果として、ベイダーにとっては不本意だった地上戦へと突入する。

 Ep6 後半は、ハンソロらの地上部隊の戦い、ルークとベイダー、皇帝との戦い、壮大な宇宙戦が同時並行で展開される複雑な構成ではあるが、それでも混乱無く観ることができるのは、それぞれの任務が明確に説明されているからであろう。情報をあえて漏らすことで反乱軍の総力を誘い出し、殲滅したい、という帝国軍側の狙いも明確だ。

 それぞれの陣営が、それぞれに戦略を練り、作戦行動している。ゆえに正しくミリタリー映画である、と言えるのだ。 

 

エピソード1~3

Ep1~3 は、Ep7 のミリタリー面を論じる上では重要性が低いため、本記事では詳しくは書かない。端的に言うと、それってどうよ、という部分は少なからずあるものの、Ep3 冒頭の大艦隊戦のシーンを作ってくれただけでも、ルーカスにはとても感謝している。 

大型艦同士の戦闘を描いた SF 映画は多いものの、そのほとんどが 1 対 1 や 1 対多数であり、多数対多数の戦闘シーンを描いたものは多くはない。アニメなら「銀河英雄伝説」や「ヤマト2」「星巡る方舟」などがあるが、実写系作品では全然ないのだ。

Ep3 冒頭は、まさに筆者が観たかったものだった。 

 

 スター・ウォーズ/エピソード7 フォースの覚醒

さて、前置きが長くなったが、いよいよ本題である。なお、筆者は字幕版を 1 回観たのみである。よって見逃しや勘違い、記憶違いもあるかと思う。パンフレットは買ってないし、Web 等での情報収集もほとんどしていない。この点については予めご容赦願いたい。 

 

上映前 ~スター・ウォーズが始まらない…!~ 

地元に TOHO 館しか無いために TOHO 館で見たのだが、大量の宣伝が上映された。まあ、それはよい。ワンピースの連中が出てきてスター・ウォーズのコスプレして騒いでたけど自分たちの映画の宣伝はしておらず、何のために出てきたのか全くわからなかった。それが上映されたのが多くの宣伝の中盤だったので、すぐに忘れ去った。だからこれは気にしない。スター・ウォーズの雰囲気を壊さないために、ディズニーは上映前にお城を出さなかった。これも良い。だけどね。問題は別の部分にあった。

 

長かった宣伝が終わり、静寂が訪れ、Lucas Film のロゴが映され、そして "A long time ago..." …あれ…?

 

…ダメなんだよね、これじゃ…。

 

20世紀フォックスのあのファンファーレの後でこそ、"A long time ago..." の静寂が活きるのだ。だからそれ無しのいきなりの静寂じゃ、スター・ウォーズが始まったぞ! という雰囲気が出ないのだ。あまりにも物足りない。ディズニーなんかが買収したからこうなったんだよね。この時点で残念感が漂う。 

 

冒頭

冒頭では、地上に駐機中だった X-Wing が、ストゥーム・トゥルーパーによるブラスターの斉射で破壊されるシーンがある。シールドさえ張っていれば対人兵器に過ぎないブラスターごときの攻撃はことごとく無効化してしまうはずだが、シールド展開前であればやむを得ないのだろう。まあ、納得できる描写である。 

 

スター・デストロイヤーからの脱出 ~TIE Fighter のキャラ崩壊~

冒頭で帝国軍のスター・デストロイヤー内に捕らえられたレジスタンス・パイロット、ポーが、帝国軍の脱走兵フィンと共に、ファンにはなじみ深い TIE Fighter を奪って脱出する。ここで思い出して欲しい。TIE Fighter とはどんな機体であったか。TIE Fighter は、シールドやハイパードライブを搭載しないことで、安価・小型・高機動を実現した 1 人乗りの戦闘機である。 

こんな 1 人乗っても狭いぐらいの小型機に 2 人乗りは無理がある。シールドも無いし、艦外に脱出できるかも怪しい。果たして艦外に脱出したところで、ハイパードライブもないし、せいぜい惑星に降りるぐらいしかできないぞ?

 

ところが。彼ら 2 人が乗った TIE Fighter は何故か複座で、旋回砲座まで備えているではないか。よく見れば外観は従来の TIE Fighter とは少し違うようにも見えるが。はぁ? ふざけてんの!???

 

乗り組み、離脱を試みる。しかし最悪なことに、その TIE Fighter には係留ロープが繋がれていたのだ。たちまちストーム・トゥルーパー達に見つかり、ブラスター攻撃を被弾する TIE Fighter。終わったな。冒頭で見たとおり、シールドを持たない戦闘機の耐久性は低い。簡単に撃破されてしまうことだろう…??? …何故か撃破されない…いやどう見ても無傷…だと??? はぁ? 設定の整合性どこいった? ふざけてんの!???

 

後で調べてみた。

www.starwars.com

なるほど、ファーストオーダーの特殊部隊用の特別型らしい? 外観は従来の TIE Fighter とほぼ同様だが、強力な旋回砲塔のみならず、シールドもハイパードライブも搭載されているのか。なるほど、シールドがあるならブラスターごときではびくともしないわけだ。 

だが、それは後で調べてからわかったこと。確かに Ep6 からは 30 年も経っているのだ。技術革新もあったのだろう。だけどさ、劇中ではそういう説明は皆無。従来通りの TIE Fighter が出てきたのであれば、ファンとしては従来通りのスペックを期待しますよ????? 

それに、技術革新があったにせよ、あんな小柄な機体にこれだけの装備を搭載するのは無理がありすぎないか?

 

これはもはや TIE Fighter という「キャラ」の崩壊である。どれだけ酷いキャラ崩壊かというと、多分、「メガネを取ったら私、戦えません!」という設定のキャラが、何の脈絡も無く「本気出します」とか言ってメガネ取っちゃうぐらいのキャラ崩壊なのではないだろうか。

つまりは、そのキャラを愛していない人にとってはどうでもいいけど、そのキャラを愛している人にとっては絶対に許せないことなのである。キャラの属性というのは重いのだよ。 

ただし! 筆者は「艦これ」ファンではない (※「艦これ」公式サイトへのアクセス回数は 0 回である。前置きで言ったとおり、筆者は人型キャラで戦う作品にはあまり興味が無いのだ) し、メガネっ子という属性のファンでもないので、本当に同程度の崩壊と言えるかどうかはわからない。

 

この解決策は簡単で、従来の TIE Fighter とは雰囲気が似ているけれども、明らかに外観の異なる新機種を登場させれば良かったのだ。スター・ウォーズは、常に新しいメカを登場させ続け、時代の変化や多様な陣営の存在を表現し続けてきたシリーズなのだから、そうするのが「当然」の判断だったはずだ。

 

ファンに人気が高い「キャラ」だからといって、従来作とほとんど変らない外見の TIE Fighter や X-Wing しか登場させない、という姿勢は明白な「逃げ」であり、スター・ウォーズではないのだ!!!!! ふざけんな!!!!!

 

Ep7 の話に戻る。脱出に手間取っている TIE Fighter は格納庫内でレーザー砲をぶっ放しまくるのだが、歩兵携行のブラスターとは段違いの威力を有している、という点をよく再現していた点については評価してあげよう。 

その後、艦外までは脱出したものの、ミサイル攻撃を被弾、惑星へと墜落する TIE Fighter。終わったな。あの状態で大気圏に突入すると絶対に助からない。…何故か助かってる…だと? はぁ!??? 何コレ? 全く意味がわからない。リアリティ重視の作品ではないとはいえ、これはあまりにも大きすぎる嘘である。正常なバランス感覚を有している監督なら、当然避けるであろう。

(※ただし一応、スター・ウォーズ世界ではリパルサーリフトすなわち反重力装置が存在しており、TIE を含むあらゆる宇宙機はこれによって浮かんでいる。よって損傷が酷くても運良くリパルサーリフトが機能していれば、大気圏突入を低速で行うことにより助かる可能性がある…のかもしれない。もちろん、コクピットの気密が保たれていることも必要だろう。ただし、例えシールドがあったにせよ TIE は脆い機体なので、それが可能だった可能性は極めて低いとみるべきだ。)

 

筆者はもはやこの時点で、本作が駄作だと確信した。ファンをなめるなクソ監督めが。ディズニーもクソだな。当初、ルーカスがプロットを作ったが、ディズニーがそれを没にしたという。ルーカスのプロットがどんな内容だったかはわからないが、実際に出来上がった Ep7 の酷さを考えると、これよりはずっとマシだったんじゃね?

 

そして筆者はさらなる絶望の淵へと落とされていくのであった。 

 

ファーストオーダーの「変な要塞」 ~小学生並の発想~

デススターのスーパーレーザー砲など全く問題にならないほどの強力な超兵器を組み込んだ惑星まるまる 1 個。ここでは「変な要塞」と呼ばせて頂こう。これが本作のミリタリー面におけるラスボスらしい。アホかと。

 

「デススターに似てるけど、デススターより遙かに強大な兵器を登場させれば、アホなファンは喜ぶよね!?」

 

ファンなめるな。

 

この「変な要塞」の母体は自然の惑星なので、移動できないよね。

そして、スター・ウォーズの世界の物理法則が我々の住む宇宙と同じとは考えてはいけない (※現代の宇宙論では、我々が住む宇宙とは物理法則が異なる宇宙が存在するという可能性が示唆されている) けども、スター・ウォーズ世界の宇宙にも我々の住む宇宙と同様の光速という概念は存在する、という点は確かであろう。

恒星と恒星の距離は、光年単位で離れているのが普通だ。スター・ウォーズの世界ではひとつの銀河全体が舞台なので、万光年単位で離れているケースもあるだろう。光速で飛翔する超兵器を他の星系に向けて発射したとしても、着弾するのは数年~数年後ということだ。それでは使い物にならない。しかしビームが超光速で飛翔可能、とするのは、大きすぎる嘘であろう。 無誘導のビームをそんな遠距離で命中させるために要求される射撃精度、という面でも無理が大きすぎる。

だからこそ、スター・ウォーズの世界には光速を突破可能なハイパースペース航法があり、デススターはハイパースペース航法によって目標の惑星の付近まで移動した上で攻撃するという兵器だった。デススターは極めて大きい嘘ではあるが、それでも大きすぎる嘘は避けようとするバランス感覚がそこにはあったのだ。

ところがこの「変な要塞」の変な砲、別の恒星系に浮かぶ惑星を簡単に破壊してしまうんだな。その場から移動することなく。

 

そういえば、「宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟~」においては、「火焔直撃砲」という兵器が登場していた。これは、大砲の砲口前にワープフィールドを展開し、発射したビームを目標の至近距離へとワープさせることで超光速の砲撃を実現する兵器だ。「星巡る方舟」においては、この兵器の仕組みが映像表現によって克明に表現されていた。これなら超光速の砲撃が可能であることも頷ける。

この「火炎直撃砲」(設定上、「星巡る方舟」のものとは漢字が違う) は、「宇宙戦艦ヤマト2」(1978~1979 年) にも登場する。そして「ヤマト2」の劇中においては、「星巡る方舟」の場合とは異なり、その仕組みがわかるような描写は存在しない。しかし、不自然なほどに長い射程を有し、しかも弾道が見えないという特性はよく描写されており、何らかの特殊な仕組みを備えているということは充分に示唆されていた。

  

なるほど好意的に解釈すれば、Ep7 の「変な要塞」の砲も同様の兵器だ、と考えても良いのかも知れない。しかし、劇中の映像描写はどうだったか。

単に要塞から発射されたビームが真っ直ぐに伸び、途中で 3 つに分かれ、そして少なくとも光年単位で離れているであろう目標の惑星を貫く。3 つの別々の惑星を同時に。それだけだ。着弾までに長大な時間が掛かったかのような描写は無いので、超光速だったのだろうが、それを実現するための特殊な仕組みの存在は、この映像からでは全く示唆されない。セリフ等での説明もまるで無い。

超光速砲撃の描写としては、最新の「星巡る方舟」はおろか、Ep4~5 と同世代の作品である「ヤマト2」にすら劣る描写と言えよう。

タキオン兵器的な何か、と解釈すれば、一応の説明はできるのかもしれない。そう解釈したとしても、描写があまりに雑だという印象は拭えない。

 

そしてね。共和国に所属する惑星を撃ち抜いたその弾道と惑星の爆発が、他の星系の惑星から見えちゃうの。それも日中に、肉眼で。どれだけ距離があると思ってんだ。見えるわけ無いって、中学生でもわかるよ? 観客バカにすんな。

SF 作品においては、あらゆる描写にそれっぽい説明を用意することが可能であることがお約束だ。スター・ウォーズはリアリティ重視では無いとはいえこの例外ではなく、各種資料サイトを確認すれば膨大な裏設定 (その多くは恐らく後付けとはいえ) が存在していることがわかる。

恒星間砲撃については、何らかの方法で超光速での砲撃を実現してるんだろう、と思っておけば一応は納得できないこともない。しかし、光年単位で離れている惑星の爆発の様子がタイムラグなく肉眼で目撃できてしまう、という点についてはどうやっても説明は付かないだろう。

 

さらには、この「変な要塞」が砲撃する際には、恒星 1 個をエネルギーとして吸収する必要があるのだという。しかし 1 回目の砲撃の際には、そのような描写はない。1 回目の砲撃の際のエネルギーはどこから確保したのか。

そういえば、惑星タトゥイーンには太陽が 2 つあった。よってこの「変な要塞」がある星系にもまた、太陽が複数あった、と考えれば整合性は取れる。しかし劇中での説明はなかった。

だが太陽が 2 個しかなければ、2 回しか砲撃できない。その後はこの移動できない「変な要塞」は用済みである。そんな兵器を作るよりは、デススターをまた作った方がずっと実用性が高いはずだ。

初代デススターのあの弱点は、油断ゆえに見過ごされたものであった。二代目デススターの場合は、反乱軍の総力を誘い出すために、あえて未完成な状態で意図的に情報を漏らした。この「変な要塞」を作れるほどの組織であれば、今度こそ弱点がない完全なデススターを作れるはずだったのだ。

 

総じて、「ボクがかんがえたさいきょうのようさい」なのだ、この「変な要塞」は。小学生並の発想なのだ。

ただし、小学生並の発想だから必ずしも悪いわけではない。デススターだって、小学生並の発想だ。そしてデススターの場合は設定や描写を工夫してうまく肉付けすることにより、荒唐無稽な超兵器ながら視聴者に受け容れてもらうことに成功しているのだ。それがプロの仕事だ。

対してこの「変な要塞」の場合、そういった工夫はどこにある? プロの仕事とは全く思えない。

 

「変な要塞」攻略戦 ~レジスタンスのお粗末過ぎる作戦とショボ過ぎる戦力~

レジスタンスは、この「変な要塞」の存在を知らなかった。たまたまやってきた帝国軍の脱走兵であるフィンの情報提供によってようやく知るという不始末。懸命の情報収集に努めていた反乱同盟軍の時代とは大違いである。

しかも末端の新兵に過ぎないフィンが、その要塞の弱点まで把握しているという。ファーストオーダーの情報統制どうなってんだと。

 

ミレニアム・ファルコン号で「変な要塞」へと潜入することに成功したハンソロやフィンは、「フォースの導き」としか言いようがない都合が良すぎる展開で「変な要塞」のシールドを解除することに成功する。

だがそんな重要なものがそんなに簡単に解除できて良いのかよ。二重三重のセーフティが用意されており、解除には複雑な手順を踏む必要がある、というのが当然では? ファーストオーダーのセキュリティお粗末過ぎるだろう。

Ep6 において二代目デススターのシールドを解除する際には、シールド発生装置の物理破壊という手段が採られた。あの有能な R2D2 が随伴していたわけだが、R2 の能力でもセキュリティを突破して解除することは無理だったのだろう。

 

シールドの解除を確認したレジスタンスは、「変な要塞」の弱点である放熱施設を攻撃すべく攻撃隊を出撃させるが。その戦力がまたショボい。

Ep4 のデススター攻撃戦では、X-Wing と Y-Wing の混成で 30 機という規模だったが、今回は X-Wing のみで、機数は明らかではないがどう見ても 30 機も居ない。

で、そのショボい戦力で放熱施設への攻撃を開始するわけだが、その攻撃方法がまた雑だ。単に、プロトン魚雷を撃ち込みまくるだけである。単なる力技。結果としてそれで撃破できるならそれで正しいわけだが、実際のところは火力が全然足りなくて有効なダメージを与えられないという不始末。

 

まともな軍事組織なら、ターゲットの防御力を見積もり、それを踏まえた上で作戦を練り、必要な戦力を投入するだろう。特に今回は失敗すれば味方の最大の拠点が壊滅してしまうという、総力で戦うべき状況だ。その総力が、こんなにショボい戦力と戦い方なのかよ?

 

Ep4~6 を振り返ろう。Ep4 での初代デススター戦では、デススターは対艦防御用の強力なシールドを備えており、ゆえに大型艦での攻撃は無効だった。だから Ep4 において反乱同盟軍は、艦隊は投入せずに温存した。

対して Ep6 での二代目デススター戦では、反乱同盟軍は艦隊を投入した。この場合は、シールドを解除することが作戦の前提であり、よって小型機による攻撃が失敗した場合でも、艦砲射撃等により少しでも打撃を与えることを考えていたのだろう。艦砲射撃では致命打を与えるのは無理としても、少なくとも完成を遅らせることはできるはずなのだから。

Ep5 の冒頭では、基地のシールドにより軌道上からの艦砲射撃を無効化されたベイダーが怒り狂う場面がある。

 

では今回はどうか。

 

今回の「変な要塞」攻略戦においては、シールドを解除することが作戦の前提であり、レジスタンスはシールドの解除を確認した上で攻撃隊を出撃させている。

そしてシールドが解除できた以上、軌道上からの艦砲射撃は有効な攻撃手段だったはずだ。にも関わらず、レジスタンスはそれをしなかった。できなかった。何故か。

その理由は劇中では説明されない。しかし想像するに、恐らくは艦隊など持っていないのであろう。

せめて攻撃力の高い Y-Wing や B-Wing、あるいはこの 30 年の間に開発された新型機を投入できれば、状況は変ったのかも知れない。

 

だがレジスタンスにはその余裕すら無かったのであろう。

 

情報収集能力に乏しく、作戦立案能力も低く、艦隊は持っておらず、複数の機種を購入・整備・維持する余裕すらなく、保有戦力は古いが多目的に使える傑作機、X-Wing (一応は改良型ではあるらしい) を 30 機にも満たない機数だけ。

レジスタンス」という組織名に相応しいささやかな戦力しか持たない抵抗組織、それがレジスタンスなのだろう。

 

ミッションブリーフィングの段階で、例えば

「結構デカい施設だな?」

「我々の戦力で破壊可能なのか?」

「わからない、だがやるしかない。」

みたいなやりとりがあれば、また印象は違っただろう。

それがない故に、限られた戦力で困難なミッションに立ち向かっている、というよりは、甘い見積もりで作戦を立てたらダメだった、という gdgd にしか見えないのだ。

Ep4~6 においては、こういった部分がしっかりしていた。ミッションブリーフィングの段階で作戦意図と予想される困難を明確化し、観客が展開を追いやすく、感情移入し易いようにちゃんと工夫していたのだ。

 

そんなショボい戦力でも最終的には「変な要塞」の撃破に成功する。

ハンやチューバッカらの地上部隊が、放熱施設の壁面に大穴を開けることに成功し、そこから X-Wing が施設の内部へと突入して内部の重要区画を破壊することができたからだ。

だがしかし、それが果たして作戦計画に盛り込まれていたのかどうか。劇中での説明はない。よって都合の良い偶然の結果、にしか見えないのだ。

そもそも X-Wing のプロトン魚雷攻撃に対して繰り返し耐えるほどの頑丈な施設だ。いくら内部からの爆破には弱いとはいえ、少数の歩兵が携行できる程度の爆弾で、X-Wing が突入できるほどの大穴が空くとも思えない。無理がある。 

 

Ep7 時代の世界状勢を想像してみる

新共和国軍は何をしていたのかと。劇中では、共和国の惑星上に浮かぶ艦隊の姿がワンカットのみ登場している。そしてこの惑星は「変な要塞」の砲撃によって破壊された。

しかしそれが新共和国軍の総力とは思えない。

劇中ではファーストオーダーの高官が、「腐敗した共和国を葬り去る」という旨の発言をしている。その言葉通り、新共和国は腐敗し、新共和国軍もうまく機能していないのかもしれない。

ゆえにファーストオーダーの台頭を許し、レイア姫ら反乱同盟軍時代の主要メンバーは、レジスタンスというささやかな抵抗組織を作って小さな抵抗をしている。

 

そういうのが Ep7 の世界状勢なのだろうか。劇中ではそういった説明は省かれており、わずかな手がかりから想像した結果がこれである。

ゆえに、このお粗末な戦いぶりもやむを得ないのだろうか。苦笑するしか無い。

 

反乱同盟軍の時代を振り返ろう。 そこに描かれていたのは、戦力が限られる反乱同盟軍が、諦めること無く情報収集に努めて可能性を探り、作戦を練り、少しでも帝国軍に打撃を与えようと懸命に努力する姿だった。そこには確かに、ミリタリー映画としてのテイストが存分にあったのだ。

 

一方のレジスタンスはどうか。情報収集能力に乏しく、作戦立案能力も低く、艦隊は持っておらず、複数の機種を購入・整備・維持する余裕すら無く、少数の X-Wing のみでささやかな抵抗を続ける組織、としか思えない。

劇中での作戦意図の説明が不充分であるため、「変な要塞」攻略戦での勝利も、作戦通りというよりは都合の良い偶然の助けが大きかったようにしか見えない。

 

敵味方ともに旧世代機の改良型しか使っておらず、30 年という時代の経過は感じられない。確かに現実世界においては、30 年以上現役の兵器は多数存在している。一方で、新型機も各種開発されているのだ。よって、旧型機が現役であることは不思議では無いとしても、新型機の不在は不自然なことなのだ。ましてや、帝国の崩壊後もその残党との激戦が続いてきたであろうスター・ウォーズの世界においては。

 

ミリタリー映画としては、全く破綻していると言うべきだろう。

 

俺たちが見たかったのは、こんなスター・ウォーズだったのか????? 

 

総括

以上から見えてくるのは、制作上のあまりにも甘えた考え方である。

TIE Fighter と X-Wing が最人気のキャラだから、この 2 つさえ出しとけばいいよね。

「30 年という時間を考えると様々な新型機が登場するかもしれないけど、新型出してもファンは喜ばないよね。受け容れられない可能性が怖いから出さないことにしよう。」

「旧来の TIE Fighter とほとんど変らない外観なのに、複座でシールドとハイパードライブまで搭載した TIE Fighter なんてあり得ないけど、TIE Figher 以外は出したくないし、この場面では複座機が必要だから、30 年の間の技術革新で実現できた特殊型ということにしておけばいいよね。でも劇中での説明は省いてもいいかな。」

「デススターに似てるけど、デススターより遙かに強大な兵器を登場させれば、アホなファンは喜ぶよね!?」

「恒星間の距離を考えるとあり得ない描写が多くなるけど、アホなファンは気にしないよね!!!」

「作戦意図の説明とかは適当でいいよね!」

 

ふ・ざ・け・ん・な!!!!!!!!!!!!! と。

 

…いっそ、こう考えようか…。

 

…Ep7 は「スター・ウォーズ」ではない。断じて、ない。これは「ボクのかんがえたさいきょうのスター・ウォーズ」であり、小学生ファンがディズニーから潤沢な予算とスタッフをもらって作った、夢あふれる二次創作作品なのだ。だから我々ファンは、生暖かい目で好意的に観るべきなのだ。がんばったね、えらいね、と。

 

そういうことにしておこう、ぜ?

 

最後に 1 点だけ、本作において評価すべき大切な点に言及しておく。日本語字幕の品質は充分なものでした。さすが林完治さんです。

 

こんなに長いレビューを最後まで読んでくれてありがとうな。

 

(星風P/Twitter ID: @tagoshu)

 

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