tagoshuの雑記帳

マイボートオーナー、富山湾で釣りしてます。

"Photography" とは「光画」ぐらいの意味なのですよ!

Facebook の「デジタル天体写真グループ」の説明が「当グループは天体写真を愛好する全ての方に開かれた極めて制約の無いグループを目指しています。一般的な天体写真や機材(技術的なものを含む)などお気軽に投稿してください。」だったので、一般的な天体写真とは異なる創作アート系の作品を投稿してみたら、速攻で説明に「但し、創作アート的な画像やCGはご遠慮ください。」が追記された。

「開かれた極めて制約の無いグループ」とは何だったのか。天体写真の世界は閉鎖的ですねぇ。どこが「開かれた」なのか。どこが「制約がない」なのか。実にくだらないし馬鹿馬鹿しいので、退会しました。

ただし、私が投稿した創作系の作品を面白いと思ってくれた人もそれなりにはいた模様。にも関わらず、「但し、創作アート的な画像やCGはご遠慮ください。」という注意書きを速攻で加えたグループ管理人には心底がっかりだよ。

"Photography" とは「光画」ぐらいの意味であり、そこに「真実を写す」という意味合いはないですので、単に世界をそのまま写し撮るだけが "photography" ではなく、様々な二次加工を活用した多様な表現形態があります。私としては、天体写真もそうあるべきだ、というスタンスです。

例えば Photoshop の宣伝動画とかでは不要物を除去したり空の部分だけを別の写真と入れ替えたりといったかなり大胆な加工がごく普通に見られますが、そういった加工を行った作品も "photography" の一形態なんです。これは、アナログ写真の時代からの伝統です。写真の歴史を少し調べてみると面白いですよ。

そして、『星ナビ』のギャラリーコーナーはイラストやCGも含め創作アート系の作品も許容されているのに、そういった作品は創刊初期に見られただけで、今では狭義での天体写真だけしか掲載されていない。実に閉鎖的だし多様性がないしくだらないしとても残念なことだと思います。

今回の Facebook の「デジタル天体写真グループ」の件でとても残念だったコメントが「ここは本気の天体写真グループですよ」というもの。その背景には、「合成写真とかアート系はお遊びであって本気とは言えない」という閉鎖的な考え方があるように思えた。狭いのはお前の価値観だからね?

天体写真に限らずですが、日本は二次加工された写真を毛嫌いする風潮が強すぎる。歴史的に言えば、写真に様々な二次加工(合成処理等を含む)を加えて作品として仕上げるのはごくありふれたことなのに。もちろん、加工したという事実を隠すべきではありません (← 重要!) が、二次加工を毛嫌いするのは馬鹿馬鹿しい。

こういった風潮は、例えば「撮り鉄」の問題にも繋がってるわけですよ。二次加工を極端に嫌うから、「邪魔なものは物理的に排除して写り込まないようにしよう」というクッソ馬鹿げた発想が生まれるのです。アホだよ。はっきり言って。

「写真とは、現実の光景をそのまま写し撮るものである。」そういう「殻」を作ってその中に閉じこもり、多様性を認めず、二次加工を加えた作品を「格下」として扱う。そういう人達を、私は軽蔑しています。

もしかすると、中には「二次加工された作品を認めることは、二次加工しないことへの拘りを否定することに繋がる」と感じる人もいるのかも知れません。でもね、そんなことがあるわけがないのです。「二次加工することで多様な表現を作り出すこと」と「二次加工せずにそのまま写し撮ること」は、あくまで別々のアプローチであって、一方を認めたからもう一方が否定される、ということはあってはなりません。多様性とは、両方のアプローチを認め、一方を格下とはみなさず、同列に扱うということです。

やはり「写真」という日本語がよくないよね。"Photography" の本来の意味合いとは大きく違うので。もちろん、英語にも「真実を写す」という意味での「写真」に相当する用語があり、"pure photography" または "straight photography" と呼ばれるようです。しかしこれはあくまで多様な "photography" の中のサブジャンルのひとつに過ぎません。